FUSION360とは、米オートデスク社が開発中のクラウド型3D-CADです。
クラウド型といっても、アプリ自身はローカルPC(Windows&MacOS)に
インストールします。開発中と書いたのは2週間ぐらいのピッチでバージョンが
どんどん新しくなっているからです。
それでもってスタートアップや個人デザイナーにはうれしい
年商10万ドル以下は基本無料です。
ちょっとびっくりですね。
どこがクラウド型なのか?
データ保存場所が基本クラウド上です。なので出先からでもインターネット環境が充実していればオフィスで作業している時となんら環境は変わりません。
もちろん、オフィスではワークステーション、少し高価なビデオカード(NVIDIAクアドロ系)が搭載されているので画面表示、描き換えは早くて正確ですが、出先でノートPCで起動しても
まあまあ使えます。
仕事ではたまに大規模なパーツ点数のものや複雑な造形要素のデザイン・設計データが
あります。このあたりの大規模データについての検証はまだできていません。
データがクラウドで管理されているメリットは何でしょう。
みなさんメーラーは何をお使いでしょうか?
Gメールが増えてきているように思います。
PC以外のタブレット・スマホで完全同期された仕事環境にいったん慣れてきてしまうと、
もう後戻りできませんよね。
3Dデータも同じです。どこでも、いつでも見れる触れるというのが理想環境です。
それともう一つ大切なこと。
自分のデータを誰かに見てもらう事がとても簡単にできるのです。
私の使っているSOLIDWORKSというCADはデータを軽くして見てもらうための
形式「eドローイング」という形式のデータが作成できます。
このeドローイング確かに便利なのですが、毎回書き出ししなければならないし、
メール添付できない大きなサイズだと「ファイル転送サービス」例えばおくりん坊など
を使わないといけません。
FUSION360の場合、ここがもっとも重要なのですが「A360」というブラウザベースの
データ管理アプリとリンクされているのです。
A360にはテキストデータ、図面データ、レンダリングデータ、3Dプリントのためのデータ、
アドビイラストレータのデータなんでも放り投げ(雲の上なので放り上げ?)ておけるので
ドキュメントの整理が単純にできるのです。
FUSION360で3Dデータを作ろうとした時、何か参考になる画像や下絵にしたい画像を
まずはアップロードします。そして、それを読み込み作業をしていきます。
FUSIONで作成したデータを見てもらうのに一番簡単な方法は
「パブリックリンクの共有」という項目です。ちなみに私の作成した
スマイルマーク型マグネットはここで見れます。
http://a360.co/1VPEzzH
(確認するにはA360のアカウントが必要です)
3D-CADもモデリングの能力に加え、このようなコラボレーション能力が
求められて来ているのです。